こんにちは 江戸張り子の工房 はりこのはやしやです
今日は山からひょっこり顔を出すサイクロプスちゃんのご紹介です
サイクロプスとは英語読みで、古代ギリシャ語ではキュクロープスと読みます
ギリシャ神話に登場する単眼の巨人で、卓越した鍛治技術をもつと言われています
神様としてのサイクロプスは三兄弟でした
キュクロープス三兄弟だったのですね
アルゲース(落雷、稲妻)、ステロペース(雷光、電光)、ブロンテース(雷鳴)
の3人から成ります
みんな雷に由来する名前を持っているんですね
このことから雷の精だったのではないかといわれているそうです
ゼウスと被りますね
確かゼウスも雷の神様だったと思います
三兄弟は父親から嫌われ、奈落タルタロスへ落とされ、久しく拘禁されたままでした
その後、ティーターノマキアー(ゼウス率いるオリュンポスの神々とクロノス率いる巨人族との戦い)の際に、ゼウスにより助けられます
そのお礼にキュクロープス三兄弟はゼウスに雷霆(らいてい•激しい雷、いかずちの意)を作り送ったといわれています
なんと、ゼウスの雷の力はキュクロープスから受け継いだものなのでしょうか
ここまでの資料からはその様に読み取れます
ゼウスと言ったらギリシャ神話の最高神、宇宙を破壊できるほどの雷の力を持っているとされています
そのゼウスの雷がキュクロープス兄弟に由来するとしたらワクワクしますね
さて、神様としてのサイクロプスのお話をしてきましたが
実際は怪物としてのサイクロプスの印象の方が強いですよね
叙事詩オデュッセイアにはキュクロープス族として登場します
旅人を食べる、粗悪なだけの怪物として登場するのです
上記の神様的存在としてのサイクロプスとは随分異なりますね
ちょっと自分の作品紹介をさせてください
サイクロプスを作ろうと思った時に真っ先に浮かんだのが
ルドンの有名な絵 キュクロープスでした
この絵のイメージで作り進めて自然体で出来上がったのが今回のサイクロプスちゃんです
自分の中でギリシャ神話シリーズは女の子がモチーフなので、可愛い一つ目の女の子巨人になる様、頑張りました
というわけでサイクロプスちゃんでした
最後までご覧くださりありがとうございます
また次回のブログ記事でお会いしましょう
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