こんにちは 江戸張り子の工房 はりこのはやしやです
雨が続きますね
完成しそうな張り子が幾つかあるのですが、雨の湿気のためになかなか仕上げ作業に入れず悶々としています
というわけで今回は雨続きのモヤモヤを吹き飛ばす金ピカ張り子のご紹介です


エジプト神、アメミット風の赤べこです。
エジプト風の模様に加え、顔は曽我蕭白の竜の絵を参考にしたり
陶器の模様を書き込んでみたりと自分なりにデザインしたアメミットくんです

ゆらゆら揺れる動画も是非ご覧ください

ところでエジプト神 アメミットとは何か、改めて調べてみたので書いていきますね
アメミットとは古代エジプトに伝わる幻獣の一種です
アメミト、アミマッド、アンムト、アーマーンなどの別名を持ちます
これらの名は「貪り食うもの」を意味します

ワニの頭部、ライオンの上半身とたてがみ、カバの下半身を持っています

エジプトの死者の書によると
死者は死後、アヌビスにより、自身の心臓と、エジプト神マアトの羽を天秤にかけられます

もし死者の心臓が羽根より軽ければ、死者の生活に進むことが許されるのです
(冥界アルルに転生できるのだそうです。天国行きということでしょうか)

そして死者の心臓が羽根より重かった場合、死者は待機しているアメミットに食べられてしまいます

アメミット(貪り食う者)は
冥界アルルに行けなかった死者を喰らうことがお仕事だったわけですね

そして一度アメミットに食べられた死者は2度と転生できないのだそうです
「言霊の不滅」が信じられてきた古代エジプト
アメミットに食べられると言う事は「永遠の破壊」を意味するのです

というわけでアメミットでした
ここのところ雨続きで時には少し憂鬱に感じることもあるかもしれません
金ピカ(人喰い)張り子の画像で、
少しでもブログを見てくださる方の心が明るくなりますと幸いです

最後までご覧くださりありがとうございます
また次回のブログ記事でお会いしましょう
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