張り子と手びねりでセイレーンを作りました

幻獣

こんにちは

江戸張り子の工房はりこのはやしやです

今日はセイレーンを作ったのでご紹介いたします

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張り子と手びねりでセイレーンを作りましたより詳しい内容は下記リンクよりブログ記事ご覧ください

セイレーンはギリシャ神話に登場する海の怪物です

上半身が人間で下半身が鳥の姿と言われていますが

後世では魚の姿であったと言われるようになりました

海の航路上の岩礁から美しい美声で航行中の人を惑わし

遭難や難破に合わせると言われています

歌声に魅了された挙句セイレーンに食い殺された船人たちの骨は島に山をなしたと言われています

●セイレーンの物語●

オデュッセイアの帰路にセイレーンは登場します

彼女たちの美声をどうしても楽しみたかったオデュッセイアは

船員には蜜蝋で耳栓をさせ、自身をマストに縛り付けて決して解かないよう船員たちに命じました

セイレーンの歌が聞こえ出すと、オデュッセイアは彼女たちの元へ行こうと暴れ出しますが、船員たちはより一層きつく彼を縛り付けてそれを食い止めました

船が遠ざかり歌が聞こえなくなると

船員たちは耳栓を外しオデュッセイアを解き放ちます

●中世以降の変化 鳥から魚の姿へ●

中世以降セイレーンは半人半鳥の姿から半人半魚の姿で描かれるようになります

この変化が起きた理由として挙げられているものに、言語上の類似による誤解があります

ギリシャ語では羽根と鱗は同じπτερνγιονであり、

またラテン語も羽根pennisと鱗pinnisはよく似ています

そこで下半身が羽根で覆われた姿から鱗で覆われた姿に変化したのではないかと言われています

また、北方の魚の尾を持つ妖精や怪物を呼ぶ際、セイレーンの後が当てられたという説もあります

あるいは古代において海岸の陸地を目印に航海していたのに対し中世に羅針盤が発明されて遠くまで航海できるようになったことから、セイレーンのイメージが海岸の岩場の鳥から大海の魚へと変化したのではないかと言われています

中世には海でセイレーンにあったという記述が旅行記に記されるようになります

最後にちょっと作品に関するお話をさせてください

今まで鱗や羽のついた張り子を結構作ってきましたが

今回の表現はその中でも一番自然体で作れたような気がします

鱗が上手くなったのかもしれません^^

お顔も可愛く作れて気に入っています

腕や手の先の表現はかなり気を使いましたが柔らかい表現ができたかなと思っています

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最後まで読んでくださりありがとうございます

また次回のブログ記事でお会いしましょう

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