こんにちは 江戸張り子の工房 はりこのはやしやです
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今日はハーピーを作ったのでご紹介いたします
ハーピーはギリシャ神話に登場する女面鳥身の伝説の生物です
頭から胸までが人間の女性で翼と下半身が鳥から成っているのが特徴です
ハーピーという名は「掠(かす)めるもの」を意味します
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元はクレタ島に伝わる、つむじ風や竜巻を司る土着信仰の女神だったと伝えられています
地上の物体や、時には人間などもさらって空に持ち上げ、何処とも知れず運んでゆく
空中現象の神格化であったといわれています
また群雲の乳を絞るともいわれています
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このようにギリシャ神話が浸透していない頃のハーピーは自然を司る女神として 美しく神格化されていますが
ギリシャ神話では極めて醜悪な描かれ方をされます
ハーピーはタウマスとエレクトラの子として生まれます
神話によってはアエロー(疾風)、オーキュペテー(早く飛ぶもの)の2人の姉妹とも、
ケライノー(黒い雲)を加えた三姉妹ともいわれています
さらにポダルゲー(足の速い者)を加えた4姉妹とする話もあります
罪を犯したピーネウスの食事を食い散らかしたエピソードが有名で
そこではこの上なく不潔で下品な怪物として描かれています
老婆のような顔、ハゲワシの羽、鷹の爪を持つといわれています
また、ダンテの神曲にも登場します
自殺者の森に住む存在として描かれ、自ら命を絶ったものが変容した樹木をついばむと言われています
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ここからは私の考えなのですが
さまざまな地域に伝わる土着信仰もギリシャ神話に加わると
恐ろしい部分だけ強調されたり、みすぼらしかったり、侵略されていたり退治されていたり、哀れな存在になってしまう気がします
そして以前調べたサイクロプスも元々は土着信仰の神様だったのかもと思えてきたりします
サイクロプスに関しては三兄弟とも雷に関する名前がついていましたよね
そこがハーピーと少し重なります
ハーピーもポダルゲー以外の3姉妹には天候にまつわる素敵な名前がついていますね
ギリシャ神話ではピーネウスの食事を食い散らかし餓死寸前に追い込んだりする
下品で醜悪な怪物ですが、本当はクレタ島の風や天候を司る女神だったのです
そのことを考えていると、今まで調べてきたいろんなギリシャ神話の神々の素性が気になってきます
ギリシャ神話が浸透する前は皆、どのような神々だったのでしょうね
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というわけでハーピーでした
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最後までご覧くださりありがとうございます
また次回のブログ記事でお会いしましょう
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