張り子で麒麟を作りました

幻獣

こんにちは 江戸張り子の工房 はりこのはやしやです

今日は張り子で麒麟を作ったのでご紹介いたします

葛飾北斎の鳳凰の肉筆画から着想を得て作りました

ちなみに麒麟の次に作ったのが極彩色ワシミミズクで

両方とも北斎の鳳凰の肉筆画から着想を得ています

ところで創作をしている皆様、活動は楽しいですか

いろいろな方がいらっしゃると思いますが、私が創作で一番楽しいのは

アイデアを練っている時、完成1日前くらいで

あとは淡々と、苦しい作業が続きます

作品によっては制作中に高熱を出して何日か中断することもしばしばです

というか、熱を出さずに完成させた作品ってここのところ思い当たりません

いわゆる知恵熱だと思われます

(ただこれは流石に非常なので今月神経内科へ検診に行く予定です)

皆様は私のことを哀れな作家だと思うかも知れません

楽しく無いだなんてはたから見たら哀れですよね

以前書きましたが、人は満たされている方が健康的なのです

ただ私の場合、楽しく創作活動ができる作家になれる様、急にスタイルを変えることは難しいです

昔から「楽しそうな人」に疑問を抱いておりました

自分の生きてきた環境のせいか先天的なものかはわかりませんが

集団の中で多くの人の様に「楽しく活動する」ことに苦痛を感じておりました

●楽しくお友達と話す

●楽しくお弁当を食べる

●楽しく文化祭の企画を練る

●楽しくバトミントンやバレーをする

●楽しく修学旅行やキャンプファイヤーへ行く

大人になってからもそうです

飲み会を例に出してみます

大学に入ってから、楽しく飲み会をする人の訳がわからなかった思い出があります

そんな時、飲む事が大好きな私の近しい人から、

「大人になったんだし楽しくみんなと飲み会ができる様な人になれるといいね」

と言われた時ふと思いました

ああ、私は怠け者だったのだ

この人たちは凄まじい努力に努力を重ねて

「楽しい」気持ちになっている。私は修行が足りないのだ

その日から私は「飲み会」という修行に積極的に参加する様になりました

ヘベレケになっているみんなの端っこで頑張って座っていたり、

広角を上げる練習をしたり、

酔った人がやる様に大笑いする練習をしたり

金魚の糞みたいになって毎回人について行っていました

これも修行だ

これを乗り越えれば「楽しい」が待っていると、信じておりました

あまりにノリが悪すぎて人から相手にされないのも修行が足りないのだと思い込み、

目の前で男女が若干いちゃついていることも

きっと凄まじい苦難を乗り越えた上で得られる「楽しさ」なのだろう

きっと私には努力が足りないのだと、

その卑猥な光景すら羨ましいものに思えていました

しかしどんなに修行を重ねても飲み会は誰からも相手にされず、また自分からも積極的に行けず、とにかく苦痛でした

そんな時、最初に私に「楽しく飲める様になるといいね」と飲み会に関するアドバイスをくれた近しい人にこう言われたのです

「ちょっと飲み会に行き過ぎではないか」

信じられない発言でした。私はバイトしてお金を稼いでそれを全て苦痛でしかない修行に当てていたのに、楽しくなるまでの試練を自分に課している最中に、なぜ真逆なことを言うのだろうか

心が混乱しました

その後一人でインドへガイドなしの自分探しの旅に出るほど混乱しました

あの頃は二十歳過ぎとはいえ若かったのと、私が馬鹿中の馬鹿すぎたのでわからなかったのですが、飲み会って修行ではないのですよね

楽しくて当たり前の場なのです

私にアドバイスをくれた近しい人も、私に修行しろと言ったわけではないのです

だから私が社会に適応し、「楽しい」を獲得すべく足掻いていた行為は

近しい人にとっては「私が遊んでいる」様にしか見えなかったのです

先に行った、学生時代によくあること

●楽しくお友達と話す

●楽しくお弁当を食べる

●楽しく文化祭の企画を練る

●楽しくバトミントンやバレーをする

●楽しく修学旅行やキャンプファイヤーへ行く

これらもみんな、凄まじい修行のもと「楽しい」思いを獲得しているのではなく

最初から「楽しい」のだろうと推測されます

話が作品から逸れまくって訳がわからなくなっていますね

私は作品を作るたびに知恵熱を出す、一見哀れに見える人間です

制作中は常に不安ですし、発狂の直前まで行きますが、今のところそれが「普通」

です

みんなの様に「楽しい」気持ちを感じにくい性格をしているけど、

努力でどうにかなる問題ではないのでこのままでいいのだと思っています

はい、私は楽しくない作品作りをするスタイルです!

(…と偉そうに語っていますが、書けば書くほど自分がおかしく思えてきました。カウンセリングとか必要かも)

というわけで、麒麟張り子の画像と共に麒麟と全く関係のないことを語りました

申し訳ありませんでした

どの口が?と思われるかも知れませんが、人は満たされていて楽しい方が断然お得です

今私も本腰入れて治療中ですので、1年後くらいにはまた違った明るい考え方が綴れる様に、精進したいです

それまでは「やめることをやめない」をモットーに活動していきます

最後まで読んでくださりありがとうございます

また次回のブログ記事でお会いしましょう

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