「江戸初期復刻犬張り子 為朝と疱瘡神」を制作しました

犬張り子

こんにちは 江戸張り子の工房 はりこのはやしやです

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張り子で「江戸初期復刻犬張り子 為朝と疱瘡神」を制作しました

今回参考にした絵はこちら

為朝と疱瘡神です

ダルマ、兎、犬、ミミズク、鯉熊(金太郎の熊ですね)は、疱瘡除けの呪い玩具として子供に与えられていたもの

それら玩具たちが桃太郎の家来のようになり、これまた疱瘡避けの魔除けになると言われている源為朝の元に

2人の疱瘡神(老婆と少年)を差し出しているシーンだと言われています

なぜ源為朝が疱瘡を避けると言われているかというと

かつて八丈島に配流された為朝疱瘡神を抑えたことで島に疱瘡が流行しなかったという伝説に由来しています。

このような絵は「疱瘡絵」 「赤絵」と呼ばれ、疱瘡にかかった子供の回復を願って

お見舞いの品にしたり、枕元に飾ったりしました

疱瘡絵を赤絵と呼ぶ由来は、病気を呼ぶ疱瘡神(絵の中では手形を渡して降参の意を見せる老婆、小豆を食べる子供)が、赤を嫌ったことから、赤絵と呼ばれています

赤絵の中には赤だけで刷られたものも多くあります

なぜ赤なのかというと諸説あり、

●古くから血の色=魔除けの色とされているから

●疱瘡にかかった際に出る発疹が赤いことから

●疱瘡にかかった際の発疹が赤ければ赤いほど良いとされてきたから

などがあります。

ちなみに疱瘡神が赤を嫌うという説が通説ですが

赤を好むという説もあるそうです

それを考えると、手前にいる少年が、赤い小豆でできたぼた餅を食べているのも納得できます

当時は赤いものを体に取り込むと病魔を払えると信じられており

小豆を始め、様々な赤い食べ物を枕元に備えたり、食べたりして、病魔除けの祈願をしていたそうです

また、各地には疱瘡神をまつり、それに小豆など赤いものを備える風習もあるそうです

犬張り子の形やデザインは江戸時代の錦絵などに描かれた犬張り子を参考にしています

明治以降から現代の犬張り子は丸い顔をしているのですが

江戸時代の犬張り子はより芝犬のような、写実的な描写をしているのが特徴です

前垂れに描いたのは縁起の良い松葉模様です

薄桃色の形をしたものが松ぼっくりその周りを松葉が囲む、犬張り子独特の模様です

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最後までご覧くださりありがとうございます

次回のブログ記事でお会いしましょう

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