こんにちは 江戸張り子の工房 はりこのはやしやです
今日は2012年ごろに製作した江戸初期復刻犬張り子シリーズ 牡丹のご紹介です
もともと私が製作した江戸初期復刻犬張り子は松葉模様が最初で、この牡丹模様は2番目に考えたデザインになります
犬張り子の定番牡丹模様を華やかに表現してみました
明治時代以降の犬張り子が猫のような丸顔なのに対し、江戸の犬張り子はしば犬に近い、写実的な顔の造形をしていたのが特徴です。
はりこのはやしやでは、それを江戸初期復刻犬シリーズと呼んでいます。
今回の犬張り子も、これらの錦絵を参考にしています。
↑すごく華やかで気に入っていたデザインだったので、一時期は昔運営していたホームページのトップ画面にしていました。
私の原点は犬張り子。もともとは犬張り子専門、犬張り子オンリーの作家になろうと思っていたくらいです。
犬張り子の資料を収集するためならたとえ火の中でも水の中でもマグマの中でも飛び込むぞというくらい情報収集が大好きで、日夜燃えておりました。
おそらく作ることよりも調べることの方が好きだったと思います。
郷土玩具の頒布会などに毎月誰よりも早く参上し(役員だったもので)、誰も興味を持たないような、可愛いともなんとも言い難い、ヒビだらけでボロボロの犬張り子を見つけた時の自分の興奮ぶりったらなかったです。
「凄い!世紀の大発見だ!作者は誰だ!いつの時代のものなんだ!」
と勝手に舞い上がりながら四方八方パシャパシャ撮影しまくり、
会員さんたちに犬張り子について質問したり、時には購入して持ち帰り、
詳しい人に見せて作者を突き止めるまで調査し続けました。
その時代があったからこそ、自分の目はかなり肥えたのかなと思います。
玩具屋さんに入った時に、犬張り子であればどこ製のものかわかるようになりましたし
その犬張り子が真空成型か手張りかも判断がつくようになりました。
(郷土玩具にうるさい厄介な人になったとも言えるかもしれませんねww)
あれから数年経ちましたが
今の私にそれだけの熱量があるのか、正直なんとも言えません。
ですが、あの時がむしゃらに頑張っていた過去の自分が、今の自分を助けてくれているのかな。と前向きに捉えて毎日少しずつ進んでいきたいです。
最後まで読んでくださり有難うございます。
また次のブログ記事でお会いしましょう。
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